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司法書士田舎先生に”試験合格後から新人研修・認定考査・独立後”などなどについて聞いてみた。

田舎先生の合格後

前回は、田舎先生に受験生時代の勉強方法やスケジュールについてインタビューした内容をご紹介しました。今回は、司法書士試験合格後の新人研修・認定考査・独立後のことについてインタビューした内容をご紹介します。

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司法書士新人研修

司法書士の新人研修には、

  1. 日本司法書士会連合会 中央新人研修
  2. 地方ブロック司法書士会連合会 新人研修(以下、②ブロック研修)
  3. 司法書士会 集合研修
  4. 特別研修
  5. 司法書士会 配属研修

 

の5つの新人研修があります。

①②③の研修では、eラーニングや集合研修を通して、司法書士業務について学びます。④の特別研修は、認定司法書士(簡易裁判所での訴訟代理等関係業務ができる司法書士)になるための試験(簡裁訴訟代理等能力認定考査)の受験資格を得るために受講する研修です。⑤の配属研修は、司法書士事務所/法人での実地研修になります。

田舎先生
田舎先生
私は⑤司法書士会 配属研修以外の4つの新人研修を受講しました。

司法書士新人研修の思い出

②ブロック研修は、「補助者をしていれば知っている」「補助者をしていないとよく分からない」ことだらけだけど思うかもしれませんが、しっかり受けておくと後々必ず役立つので、しっかり受けるべきだと思います。

②ブロック研修で配布されたテキストは、業務に役立つことが沢山収録されています。本当に悩んだ時に、他の書籍には書いていないことが書いているので、今も参考にしています。

④特別研修は、少人数のグループに分かれて受講します。特別研修は、一言で言うと「面白い」研修でした。皆で議論出来るのも楽しかったですし、当時はコロナウィルス感染症も全くなかったので、日々いろんな人とでき楽しかったです。

グループによるところもありますが、私のグループは全体的に盛り上がっていたように思います。担当の先生から、実務の裏側や裁判での証拠の集め方や裁判業務の面白さなどを聞けたのも良かったですね。

司法書士新人研修で出会えた同期とのつながり

新人研修は、同期と出会う場でもあります。同じ年に司法書士試験に受かった方達と”同期”になれたのが嬉しかったです。

研修では司法書士業務について学ぶことも大切ですが、同期との繋がりを作ることも大切だと思います。研修後に職場にいって仕事をしないといけない日もあったので、飲み会に毎回はいけませんでしたが、週一回はいくようにしていました。

研修でつながった同期とは、今もつながっています。分からないことを質問したり、先輩に聞く前に一度同期に聞いて意見をまとめてから先輩に聞いたりと、同期には何かと助けられています。

また、手堅い判断をする同期、イケイケドンドンな感じの同期など、様々なパーソナリティを持った同期がいるので、いろんな方に相談しています。

反対に、同期から相談されることもあります。相談してくれるということは、「私のことを信用してくれているのかな?」と思えますのでありがたいことですね。つらいことがあった時に同期に励まされることも多々あります。今の私があるのは、同期のおかげだと言っても過言ではありません。

田舎先生
田舎先生
合格直後に同期から受ける質問は、条文を読んだら分かるレベルの質問が多かったのですが、最近は、高度な内容ですぐに分からないこともあります。質問されて分からないことは、一緒に調べ、議論することになるので、質問されると私もとても勉強になります。

認定考査の勉強方法

簡易裁判所での訴訟代理等関係業務ができる司法書士を、認定司法書士と言います。

認定司法書士になるには、簡裁訴訟代理等能力認定考査(以下、認定考査)という認定司法書士になるための試験に合格する必要があります。認定考査は、④特別研修を修了した人のみ受験資格があります。

田舎先生
田舎先生
認定考査の勉強は、特別研修が終わってすぐ(認定考査の3カ月程前)から始めました。

勉強には、主に加藤新太郎先生の「要件事実の考え方と実務」(かとしん本)と、伊藤塾坂本龍治先生の「要件事実ドリル※」という書籍を使っていました。「要件事実ドリル」は、繰り返し3回解きました。実践的な学習をするのには「要件事実ドリル」がおすすめです。

※「要件事実ドリル」に収録されていた内容は、2021年現在「認定司法書士への道」という書籍の中に収録されています。

また、仕事の移動中に平成18年から直近までの過去問を1回解きました。過去問は、昔のものから直近のものに近づくにつれ、だんだんと難しくなっている印象があります。過去問を解く際には、古いものから新しいものの順で解くのが良いと思います。

独立・開業について

司法書士試験合格後も、補助者の時から勤めていた事務所に引き続きお世話になっていたのですが、受験生の時から将来は開業しようと思っていましたので、しばらくしてから独立・開業しました。

開業の挨拶・営業について

開業時、自治会や施設、金融機関に挨拶にいきました。基本的には飛び込みです。開業した場所は、補助者をやっていた地域でしたので、つながりのあるところには、あえて営業には行かないようにしていました。

飛び込みでしたが、無下にあしらわれることはあまりなかったです。前の事務所との関係もあるので、前の事務所にご迷惑をおかけしないようにしていました。

開業の挨拶では、初回は業務内容を軽く紹介し「またお願いします」というだけの簡単な挨拶にするようにしました。2回目は後見業務についてなど、登記以外のことも出来ることをアピールしたりしました。また、自治会長には「何か困っている人がいたらとりあえず連絡ください」とか「相続の相談会を開きましょう」と言ったことをお伝えしました。

田舎先生
田舎先生
銀行に挨拶に行った際に、屋号つきの通帳を作りましたが、今仕事を頂いているのは、通帳を作っていない銀行だったりします(笑)。また、私は地元の団体に入っています。そこで出会った方達との繋がりをひろげていければと思っています。

独立後のやりがい

補助者→勤務→独立を経て、だんだんとやりがいを感じることが増しています

初めて補助者として勤めた時は、謄本取りだったり、謄本を取って銀行に届けたり、登記情報を取って銀行にFAXするだけの仕事でした。その後、決済の打ち合わせや書類作成をするようになりましたが、決定権は全て資格者である司法書士でした。

司法書士になり決定権を持つようになりましたが、勤務の時は全てを自分で決められるわけではありません。独立すると全てを自分で決めることができ、それが形になって返ってくるのでやりがいを感じます。

独立するとやりがいとともに自由も増えます。ただ、自由が故に、まだ仕事をする時間配分がまだつかめていない感じがあるので、完全に1日まるまる休むことはなく、常に働いている感じはありますね(笑)。

また、自由とともに責任も増えます。正直、責任に押しつぶされそうで眠れない日もあります。判断するのは全て自分であり、結果も全て自分で受け止めなければいけません。勤務の方が大胆に出来ていたこともあり、独立してからは、判断の融通がきかなくなっているかな?と思うこともあります。今は少し保守的になっているところもありますが、業務を慎重に進め完遂させるためには「それはそれでいいかな」とも思います。

独立してからは、事務所の看板ではなく、個人の私として仕事を受けるので、これまで以上に直で依頼者と結ばれている感じがあります。依頼者が期待している以上のことをしようと、常に心掛けています。

将来的には何か専門性をもってやれたらいいかな?と思いますが、今は何事にも挑戦する気持ちで日々精進しています。

4人の先生
4人の先生
田舎先生、長時間に渡るインタビューにお答え頂き、ありがとうございました。

田舎先生の受験生時代から独立後のことについて、2回に渡ってご紹介しました。リアルな田舎先生の体験談は、受験生だけでなく、私たち司法書士にとっても参考になるところが沢山ありました。

また機会があれば、現役司法書士にインタビューした内容をご紹介したいと思います。

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