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司法書士田舎先生に”受験生時代の勉強方法やスケジュール”などなどについて聞いてみた。

田舎先生の受験時代

今日は、田舎先生をゲストに迎え、「受験生時代の勉強方法やスケジュール」などなどをインタビューしました。

田舎先生
田舎先生
勉強を始めてから試験に合格するまでに10年以上かかりましたが、合格することを信じて勉強を続けた結果、合格することができました。

私には10年以上の学習期間があります。私の予備校利用歴をざっと紹介すると、合格する年の10数年前の大学生の時に「伊藤塾」に通い、大学卒業後、働きだしてからは「Wセミナー」のライブ講座を受講し、合格する5~6年くらい前には「LEC」の根本先生の通信講座を受講、そして合格する2年前には「辰巳法律研究所」の講座と「LEC」の少人数制のゼミを受講しました。合格年度には、「LEC」の答練を受けました。

主要な予備校の講座は一通り受講しました。ただ、ずっと予備校の講座は受講してはいましたが、合格年度の2年前まではあまり勉強が進まず、勉強を辞めようと思ったこともありました。

しかし合格前の2年間は、捨て身の気持ちで全ての時間を勉強に注いでいました。合格年の2年前から気合いを入れ直して勉強したのは、結婚がきっかけです。「これはもう合格するしか道はない」と。

今日は主に、気合を入れなおして勉強に没頭していた合格年度2年前からの受験期間のことについてお話ししたいと思います。これから司法書士試験の合格を目指す方に、私の体験談で何か参考になるところがあれば嬉しく思います。

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司法書士を知った&目指したきっかけ

司法書士という職業を知ったのは、高校生の時です。父がマンションを購入した際に、金消会※に立ち会いました。この時に司法書士がいて、不動産の名義変更をするのは司法書士だと知りました。

金消会とは、新築マンションなどで購入者が集まって住宅ローンの契約を行うイベントです。
「金銭消費貸借契約会」の略です。イベントは物件が完成して引き渡しが行われる1ヶ月ほど前に、不動産販売会社や金融機関で行われます。また、このときに登記手続きの準備や、火災保険・地震保険などの説明・契約をすることもあります。

LIFULL HOME’S様Webサイト「不動産用語集」のページから引用

また、高校生の時に交通事故に遭い、その地域には弁護士がいなかったので、地元の司法書士に相談しました。「司法書士って不動産の名義変更をしたり、交通事故の相談に乗ったりと、法律を武器に人々の役に立てる魅力的な仕事なんだな」と思いました。

大学生の時に「自分も司法書士になろう」と、「伊藤塾」に通い、司法書士の勉強を始めました。私の通っていた「伊藤塾」にはライブ講義はなかったので、DVD講義を受講しました。

誠実先生
誠実先生
司法書士を目指す人は、大学に結構いましたか?
田舎先生
田舎先生
自分のゼミは20人くらいいたのですが、そのうちの2人が司法書士を目指していました。

伊藤塾」を選んだきっかけは、「伊藤塾」が私の通っていた大学の紹介で、割安な受講料で受講できたからです。きっかけは受講料の安さでしたが、通ってみると、「伊藤塾」ではDVDの講義終わりに在校の先生が難しいところを解説してくれるなど、手厚いフォローを受けることができて良かったです。

合格年度の筆記試験(択一/記述式)の勉強方法

年間スケジュール

合格年度の前年は、受かっていると思っていたので、不合格だと分かってからは1週間程放心状態でした。その後、次こそは絶対合格するんだと決めて、放心状態から解放されてからは、ずっとフルスロットルで勉強していました。

まずやったことは本試験の敗因分析です。問題の肢ごとに「なぜ間違えたのか」を3カ月くらいかけて詳細に分析しました。また、「いつからいつまでに1周する」「月曜日は答練の翌日なので、答練を見る日」「2週間に1回、2日間のバッファを取って予備日を設ける。」など、次の試験日までの勉強計画を綿密に立て、1年間で全科目を12回まわすようにしました。

試験の2週間前からは、仕事を休ませて貰って勉強をし、最後の総仕上げをしました。

田舎先生
田舎先生
合格年度の1年間は、ずっと勉強漬けの毎日を過ごしていたのですが、年2回は家族サービスも兼ねて旅行に行きました。

平日・休日の勉強時間

合格年と前年は補助者として働いていたので、平日の夜は9時に寝て、朝3時に起きて8時まで勉強していました。前年は朝の電車での通勤時間には不動産の書式、帰りの通勤時間には商業の書式を覚えていました。合格年は電車通勤から徒歩通勤に変えて、歩きながら答練や模試の講義・「「聴く」日本国憲法」を聴いていました

仕事の合間もスキマ時間に勉強していたので、平日でも8時間は勉強していたと思います。振り返ると「よく頑張っていたな」と思いますが、その時はその生活が当たり前なので、特にしんどいと思ったことはないです。

休日は、試験会場になっていた大学の図書館で朝から18時頃まで勉強していました。帰宅後は家族で過ごす時間をとりました。18時~21時は家族と過ごす時間と決めていました。


「聴く」日本国憲法

テキストの使い方

私の基本的な勉強方法は、テキストを読み込んでインプットしていく勉強スタイルです。六法は全く使いませんでした。合格年度は、主に「LEC」のテキストと「辰巳法律研究所」のテキストを使用していました。

田舎先生
田舎先生
LEC」のテキストはとても分かりやすかったです。また、LECの根本先生は、いつも分からないことが頭に入ってきやすいように解説をしてくださったので、テキストの内容がすっと頭に入ってきました。

講義で説明された理由づけを書いたり、条文や判例を追記したり、Aランクのものを書きこんだり、過去問・答練で間違えた部分に線を引っ張ったりと、テキストに全てを書き込んでいき、テキストを見たら全て分かるように情報の一元化をしていました

合格年時に使用したテキストは、基本的には色分けはせず、モノクロで書き込みをしました。マーカーを使うと、マーカーだけに目がいって周辺知識を覚えられないからです。

初学者の時は予備校で趣旨・理由づけなどで色分けしてマーカーを引くように指導をされていました。初学者の頃はそれをすることで理解しやすかったので、色分けの仕方やマーカーの使い方は、自分の学習レベルに応じて変えていくのが良いと思います。

田舎先生
田舎先生
「これ売れるんじゃないか?」と思えるくらいのテキストを作りました。昔の私のように、テキストをコロコロ変えるのはあまりおススメできません。結局1つのものを突き詰めないと、知識は身につかないと思います。

分からないものを調べる時や、理由づけを調べるのに他のテキストや参考書を見るのは良いと思いますが、インプットをする元に複数のテキストを使用するのは、あまり良くないと思います。

また、基本書は、合格するのには必要ないと思います。テキストに掲載されている基礎を確実にしていれば受かる試験なので、試験に出題される内容以外の知識はいらないです。

過去問の解き方

過去問は肢ごとに解き、間違ったものに付箋を貼っていきました。付箋を貼った問題を3回繰り返して解き、間違わないようになると付箋を剥がしていきました。

過去問は2年に1回くらい買い換え、最新年度の問題や法改正にも対応しました。

模試の受け方

伊藤塾」の模試は、毎年受けていました。合格年は、「LEC」の答練パックについている模試を5回、「伊藤塾」の模試を2回受けました。

模試を受ける目的は、問題を解く順番や時間配分を知るためです。記述から受けたり、択一の中で解く科目の順番を試行錯誤したりして、自分にしっくりする解き方を見つけていきました。模試で新しい知識を入れることを目的にはしていなかったので、模試の復習はしなかったです。

既合格者から「午後試験は記述式問題から解いたら受かるよ」と言われていたこともあって、解く順番を色々と試してみたけど、結局は、素直に出題の順番通りに解くのが自分には合うことが分かりました。周りの意見に流されず、本試験は自分のスタイルで受けるのが良いと思います。

田舎先生
田舎先生
ちなみに本試験では、基本的には前から順番に解いていきましたが、分からないと思ったものはすぐに飛ばすようにしていました。「分からない問題にハマらないようにする」ように出来たのも、模試を何度も受け、自分のやり方で試験を受けることを確立できていたからだと思います。

筆記試験合格発表と口述試験・合格祝賀会

筆記試験当日と合格発表

前年に「絶対合格している」と思っていたのに総合落ちしてしまった経験があったので、合格した年の試験の前日は、不安しかなかったです。試験を受けたあとも、手応えを感じつつも「また落ちるのではないか」という思いが頭を過ぎっては消えての繰り返しでした。

筆記試験の合格発表の日は、法務局の近くに用事があったので、その用事が終わった後に法務局へ行き、合格発表を見に行きました。自分の受験番号があるのを見つけた後しばらくは、夢の中にいるような気持ちでした。これは夢なのではないかと思い、近くにいらっしゃった法務局の職員の方に、ほんとに自分の番号があるか見て貰いました。

合格したことが現実のことなのだと認識出来た後は、家族やお世話になった方に電話で合格を報告しました。

家族は、自分よりも喜んでくれていました。普段は自分のことを心配してくれている素振りを見せない先生も泣いて喜んでくれました。

自分のことのように喜んでくれる人達を見て、自分一人だけで合格できたのではなく、周りの人の応援や協力があって合格できたのだと実感することができました。

合格年度の口述試験と合格祝賀会

筆記試験の後には口述試験があります。「伊藤塾」・「LEC」・「辰巳法律研究所」・「Wセミナー」の4つの予備校の口述模試を受けました。辰巳の口述模試では、本試験の会場の様子(くじを引く、待合から試験会場まで廊下を歩いていくなど)を教えてくれたので、試験当日の様子がイメージ出来て良かったです。

口述試験対策用のテキストは、「Wセミナー」→「伊藤塾」→「辰巳法律研究所」→「LEC」の順で使いやすかったように思います。

田舎先生
田舎先生
4つも模試を受けたのに、口述試験では模試で聞かれた内容は出なかったのです笑。しかしテキストを読み込んでいたので、問いには全て答えることができました。

予備校の合格祝賀会は、「伊藤塾」、「LEC」、「辰巳法律研究所」の3つの予備校の祝賀会にいきました。Wセミナーの祝賀会にも行きたかったのですが、合格年に講座を受講していないと参加資格がなかったので、いくことができませんでした。

祝賀会はどれも楽しかったです。特に、伊藤塾とLECの祝賀会はホテルで行われたこともあり、料理もおいしく雰囲気もとても良かったです。

受験勉強期間を振り返ってみて

法学部卒、補助者経験は合格するのに役に立つか?

私は法学部に通っていたので、大学の講義で身に着けた憲法の判例知識や、民法の学説知識は、司法書士試験の勉強にも役立ちました。大学の講義は学説争いについて学ぶことが多く、推論問題や学説問題を解くのには、少しアドバンテージがあったと思います。

ただ、法学部で学んだことが試験の合否に直結するかと言われれば、それは別の話であり、司法書士試験には司法書士試験に合格するための勉強が必要だと思います。

補助者をしていた経験は、不動産登記法の記述式問題を解くのに役立つと思います。感覚では、不動産登記をメインに扱う事務所での補助者経験があれば、合格するのにプラスになると思います。

[最後に]受験勉強期間を振り返ってみて

受験勉強を続けていると「勉強をするのが辛い」と思う時があります。しかし、合格するには今使っているテキストを信じ、自分を信じて勉強をやりつづけるしかありません。

田舎先生
田舎先生
辛くなった時は、「なぜ自分は司法書士になりたいのか」、初心に返って勉強を始めた時の気持ちを思い出すのが良いですね。

私は勉強を始めてから合格するまでに10年以上かかりましたが、合格することを諦めずに勉強を続けた結果、合格することができました。

当たり前のことですが、勉強することをやめてしまっては合格することはできません。司法書士試験は難しい試験ですが、自分を信じて勉強を重ねていくと、必ず合格できる試験だと思います。

最期になりますが、私は、家族や事務所の恩師・同僚、予備校の講師、受験仲間など、沢山の人に支えられて勉強を続けることができました私が合格できたのは、そういった方々の支えがあったからだと思います。

私が合格することを信じて、長い受験勉強の期間を支えて下さった方々に本当に感謝しています。これからも感謝の気持ちを忘れず、司法書士として人々の役にたてるように努力していきたいと思います。

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