士業の議論・考察

[議論/考察]士業資格を取るデメリットとは?

議論13:資格をとるデメリット

前回は、士業資格を取るメリットについて4人の司法書士・税理士で話し合いました

今回は、士業資格を取る”デメリット”について話し合った内容をご紹介します…、という予定だったのですが、話してみると資格を取ることのデメリットについては、あまり話があがりませんでした。

ただ、資格者として働く上で”気になること”や、”難しいと思うこと”について、それぞれ思うことがあったので、今回はそこらへんの話をご紹介します。

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資格がなくなると仕事が出来なくなるリスク

司法書士や税理士は、その資格が無いとできない仕事をしています。任意に資格登録を廃止したり懲戒を受けて資格が剥奪されると、司法書士や税理士の仕事が出来ないのはもちろんのこと、司法書士や税理士を名乗ることも出来ません。

“資格”があるから出来る仕事をしているので、その資格がなくなると仕事が出来なくなります。その資格一本に頼っていると、何かあったときに替えがきかなくなります。

誠実先生
誠実先生
専門分野を突き詰めていくことも大切ですが、士業が出来る独占業務だけに頼るのではなく、それを核にして仕事の幅を広げていくことを考える必要がありますね。

また、士業の独占業務は、永続的に続くものとは限りません。AIの台頭によって業務がスリム化されたり、遺言書の自動作成サービスなどの様々なネットサービスもローンチされています。時代や環境の変化に対応しながら業務に取り組む必要があります。

収入が安定しない

士業に限らず個人事業主全般に言えることですが、開業すると会社員のように毎月の定期収入が保障されないので、収入は安定しません。稼ぐも稼がないも全ては自分次第ですが、明日の収入が保障されていないストレスを感じることがあります。

電卓先生
電卓先生
収入は安定しませんが、自分の頑張りがダイレクトに収入に反映されるので、それがモチベーションにも繋がります。

資格を取るのに時間とお金がかかる

司法書士試験や税理士試験に合格するためには、一般的には数千時間の勉強時間が必要とされています。仮に合格するのに3,000時間必要だとすると、1年で合格しようと思うと1日約9~10時間の勉強をする必要があります。1日3時間の勉強だと3年程かかる計算になります。

また、難関国家資格に合格するためには、多くの方は予備校に通ったりオンライン予備校の講義を受けて勉強します。受験期間が長くなれば、その分予備校代やテキスト・問題集にかかる費用もかさむことになります。

情報屋先生
情報屋先生
若い時の貴重な時間が勉強漬けになると、勉強以外の経験を積む機会が少なくなりますね。でも勉強だけに没頭できる時期を過ごせることは、振り返ると幸せな時間であったようにも思います。
六法先生
六法先生
資格を取るには時間もお金もかかるので、自分が勉強に費やせる可処分時間と懐事情を把握して計画的に勉強をする必要がありますね。あと、誰でも必ず合格するという気持ちで試験に臨むと思うので、あまり考えたくないことですが、誰もが合格できるわけではない難関試験を受ける時には、合格出来なかった時のリスクもあることを頭に置いておかないといけないかも。

知識はタダだと思われることがある

「自分で契約書を作ったのだけど、ちょっと見てくれない?」「登記申請を自分でしようと思うんだけど、アドバイスくれない?」

士業の人が有する専門的知識はタダではありません。しかし、知識は目に見えない価値であるため、しばしばタダで提供を受けられると思われる方もいらっしゃいます。もちろん全てにおいて対価を求める訳ではありませんが、「教えて貰って当然」といった態度で相談されると、なんとも言えない気持ちになります。

誠実先生
誠実先生
司法書士が何をする人か分からないという問題に起因することかもしれませんが、的外れな質問をされることもたまにあります。気軽に一般論を聞かれる分には良いですが、個別具体的な相談に士業として答えることには責任も伴います。
電卓先生
電卓先生
友達から「お金を払うから教えて」と言ってくると「お金はいいよ」と言いたくなるけど、当然のようにタダで教えてといった感じで相談されると、ちょっとモヤモヤしますね(笑)。
情報屋先生
情報屋先生
専門家に頼むと、高額な報酬が発生すると思われていて、気軽に相談がしにくいという方もいらっしゃいますよね。知識はモノではないので、提供価値や価格感が分かりにくいのかもしれませんね。

その他のちょっとしたこと

六法先生
六法先生
司法書士は、一昔前は取ったら食べていける資格であったかもしれないけど、今はそうじゃないよね。勤務司法書士は会社員とさほど変わらないし、資格を目指していた時と、資格を取得して実務についた時のギャップに戸惑うことがあるかも。
情報屋先生
情報屋先生
全ての社会人に言えることかもしれませんが、士業として働く以上、社会的な信用を損なわないようにしないといけませんね。コロナ禍に集団で飲みに行かないのは当然として、身なりを綺麗にするのも気をつけるべきことの一つかも。
電卓先生
電卓先生
士業は業務の特性上、レバレッジをきかせて業務を自動化させる仕組みは作りづらいですね。士業は社会貢献して当然と思われているのか、学校や地域の役員をお願いされることが多いかもしれません。あと、専門知識があるので「会計係お願い」みないに言われることも。
誠実先生
誠実先生
士業は数が限られているため、その業界の業務ソフトを使っている人の数にも限りがあります。そのため、使い方が分からない時にネットで調べたくても情報が無いことが多いので、知り合いやベンダー直接聞くしかありません。
六法先生
六法先生
これは全然デメリットではないけど、資格を持っている以上は、それに見合った知識をキープするための努力が必要だね。

今回は資格を取ることのデメリット(?)について話しましたが、話してみると資格を取るメリットの方がスラスラと沢山出てくることを皆が感じました。

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