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士業の仕事

司法書士が紹介する補助者の仕事[六法先生の士業紹介]

士業2司法書士補助者の仕事概要

司法書士の業務をサポートする役割を担う人材として、「司法書士補助者(以下、補助者)」がいます。

補助者は、司法書士が円滑に業務を進めるために、調査や資料作成、外回りなど、あらゆる面で司法書士を支える仕事をしています。

事務所に補助者を置くと、司法書士会に設置した旨を届出ます。

司法書士法施行規則 第25条

司法書士は、その業務の補助をさせるため補助者を置くことができる。
2 司法書士は、補助者を置いたときは、遅滞なく、その旨を所属の司法書士会に届け出なければならない。補助者を置かなくなつたときも、同様とする。
3 司法書士会は、前項の規定による届出があつたときは、その旨をその司法書士会の事務所の所在地を管轄する法務局又は地方法務局の長に通知しなければならない。

六法先生
六法先生
今回は、司法書士補助者について具体的に紹介致します。

補助者の求人・就職・転職

補助者の求人情報は、ハローワークや事務所のホームページ、転職サイト/転職エージェントから得ることができます。

補助者になるために特別な資格は必要ありませんが、即戦力となる実務経験や、ある一定以上の学歴が求められるなど、その事務所が欲しいと思う人材によって、募集要項に違いが出てきます。応募する際には募集要件をしっかり確認しましょう。

六法先生
六法先生
急募案件では要件を満たしていなくても応募できる場合がありますので、就職したいと思う事務所があったら、一度問い合わせてみるのも良いと思います。

補助者の雇用形態には正社員やアルバイト・パートがありますが、給与水準は高いとはいえません。これも事務所によって異なりますが、大卒新卒平均給与額よりも低かったり、正社員であっても社会保険が完備されていない事務所もあるのが現状です。

補助者の仕事内容もその事務所が主に取り扱う業務や、補助者にどこまでの仕事を任せているかによって異なります。登記に関わる仕事がしたいのに、債務整理を主に取り扱う事務所に就職すると、登記の仕事が出来ないなどのミスマッチがおこりますので、応募する際には仕事内容をしっかりと確認する必要があります。

また、残業や休日出勤が常態化している事務所もあります。特に司法書士受験生で補助者になろうと思う方は、残業や休日出勤が多い事務所では勉強時間を確保するのが難しくなりますので、残業の有無も確認しましょう。

六法先生
六法先生
受験生の場合は、試験前に試験休みを貰える事務所もあります。自分がやりたい仕事や生活スタイルに合った事務所に就職することが大切ですね。

司法書士事務所では、即戦力を求める事務所が多い傾向にあります。他の事務所へ転職したい時には、補助者としての実務経験が有利になる場合が多いので、転職は比較的しやすい職種だと思います。

どんな人が補助者として働いている?

補助者は、司法書士を目指す司法書士試験の受験生が多い傾向にあります。

誠実先生
誠実先生
私たちの司法書士の同期も、合格時の職業で一番多かったのが司法書士事務所の補助者でしたね。

司法書士の実務を学びながら受験勉強に励むことで、受験勉強をするモチベーションにもつながり、実務の知識が試験勉強に役立つことがあります。また、補助者としての実務経験が、司法書士試験に合格後、資格者として働く際に活きてくることが多々あります。

情報屋先生
情報屋先生
補助者として実務を経験していると、例えば記述問題を解く時に手続きの流れをイメージしやすいといったメリットがあると思います。

補助者に司法書士受験生が多いのは事実ですが、司法書士を目指さずに働いている方もいます。司法書士の仕事は多岐にわたり、魅力的だと思える業務が沢山ありますので、受験生でなくても「相続業務に興味がある」「法律知識がある」といった理由で補助者として働くのも良いと思います。

補助者は、その名の通り、司法書士を”補助”する仕事です。補助者に実務経験や法律知識があると良いにこしたことはないですが、(本人の努力も必要ですが)実務経験や法律知識は仕事をしていると自然と身に着くものです。

それよりも大切なのは、仕事をスムーズに進めるための最低限のコミュニケーション能力や、依頼者の大切な財産を扱うことが多いので、仕事に対する高い責任感になります。

補助者の仕事

主な補助者の仕事について紹介します。

電話/来客対応

事務所にかかってきた新規の問い合わせの電話では、電話主に対して一次対応をおこないます。例えば「相続登記について相談したい」といった内容では、相続関係や物件所在地等を聴き取り、司法書士へ内容を伝えます。

事務所で司法書士が打ち合わせをする際には、お茶出しや資料のコピー取り、打ち合わせ時に上がった疑問点に対する簡易調査など、打ち合わせをスムーズに進めるためのサポートを行います。

電卓先生
電卓先生
ネットで路線価を調べたり、その場で登録免許税を計算する際は、打ち合わせを滞らせないように、スピードも求められます。

調査・資料作成

司法書士の指示のもと、調査や資料/書類作成の補助をおこないます。

調査では、条文を引いて根拠を示したり、手続きに必要な要件や書類が何かを調べたりなど、依頼内容を確実に遂行するために必要な情報を収集します。

作成する資料や書類の種類は様々です。戸籍収集をするための請求書の作成や、登記申請書、住宅用家屋証明や登記原因証明情報など、司法書士業務に関する書類を作成します。

六法先生
六法先生
登記申請書を作成する際は、誤字や脱字が命取りになりますので、細心の注意をもって作成する必要があります。とは言っても最終的には資格者である司法書士が内容チェックをするので、過度に心配する必要はありません。

外回り

法務局へ登記申請書を提出したり、裁判所への申立書や訴状の提出、市区町村役場で戸籍や住民票の写しを取得するなど、補助者は役所や裁判所に行って書類を提出したり、資料を取得したりします。また、銀行に抵当権設定関係書類を受け取りにいくこともあります。

登記が完了すると、登記完了書類を法務局へ取りにいったり、権利証(登記識別情報)等を銀行へ届けたりもします。

六法先生
六法先生
ネット申請や郵送でやりとりすることもありますので、必ず役所や裁判所に行くわけではありません。また、決済業務では、決済が終わった後に司法書士がそのまま法務局へ提出しにいくこともあります。

登記完了関係事務

登記が完了した時には、申請内容が正しく登記されているかをチェックします。

権利証(登記識別情報)を依頼者へお渡しする時には、権利証を保護する表紙をつけて、袋に入れてお返しします。表紙や袋には、依頼者名や物件名を記載する事務所も多く、これらの記載内容をプリントして準備するのも補助者の仕事になります。

権利証を依頼者へ郵送でお返しする際には、封筒へのあて名書きや送付状を作成します。

登記が完了すると、事務所へ保管する書類を整理したり、書類をスキャンしてデータ作成をしたり、廃棄する書類をシュレッダーにかけたりします。後で見返した時に、いかに見やすく整理できるかがポイントです。

六法先生
六法先生
補助者が複数人いる大手法人では、登記完了関係事務を専門にする補助者がいることもあります。登記完了後の仕事も、とても重要な仕事です。

補助者の魅力・やりがい

司法書士を目指す受験生にとっては、実務を経験しながら受験勉強が出来ることが補助者の魅力の一つに挙げられると思います。

司法書士の仕事を身近に感じることで、司法書士となった自分をイメージしやすくなり、合格するための努力を継続するモチベーションの維持に繋がります。また、受験勉強に理解のある事務所では、残業が無かったり、試験前に休みを貰えたりと、合格へのサポートをしてくれます。司法書士の仕事は受験知識だけでは対応することが難しい場合もありますので、司法書士の仕事のやり方を学びながら得た実務経験が、司法書士となった後にも役立ちます。

また、不動産や法律、相続に関する知識は、仕事をする上だけでなく、普段の生活にも役立ちます。相続が自分におこった時、また身近な人に相続がおこった時、何かトラブルに巻き込まれた時etc.、補助者として得た知識や経験が頼りになることがあります。

六法先生
六法先生
今回は司法書士補助者についてご紹介しました。補助者の方のサポートには、いつも感謝しています。これからも良好な関係を築きながら、日々業務に邁進していきたいと思っています。

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