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士業の議論・考察

[議論/考察]司法書士と関わりの深い士業について[宅建士/行政書士/税理士など]

議論5:司法書士と他士業

今回は、司法書士と他の士業が関わる場面について、現役司法書士と税理士が話した内容を紹介します。

3人の先生
3人の先生
私たちは司法書士です。
電卓先生
電卓先生
私は司法書士でもあり、公認会計士・税理士でもあります。

司法書士と”宅建士”

誠実先生
誠実先生
個人が住宅を購入する場合や、法人が収益物件を買う場合など、不動産が動く時には宅建士が関ることが多いです。司法書士の独占業務の一つに不動産登記の申請代理があります。宅建士がいる不動産業者が仲介した物件の所有権移転登記や抵当権設定登記を、司法書士が申請代理することが多いですね。
電卓先生
電卓先生
宅建士は、司法書士と最も関わりが深い士業のひとつですね。
誠実先生
誠実先生
相続登記の依頼を受けた際、依頼者がその相続物件を売却したいと思っていた場合に、宅建士(不動産業者)をこちらから紹介することもありますね。また、宅建士から不動産の登記簿謄本の見方を相談されたり、境界確定をしたいので土地家屋調査士を紹介してくれないかといった相談をうけることもあります。

司法書士と”行政書士”

情報屋先生
情報屋先生
農地を売却したい時には、農地法に基づく都道府県知事等の許可が必要です。売却の前提として、行政書士に農地法の許可申請をお願いすることがありますね。
電卓先生
電卓先生
会社を設立する際、会社設立登記の申請は司法書士がやって、行政書士が建設業許可等の役所への許認可申請をすることがあります。
六法先生
六法先生
介護事業者が本店移転した場合に、事業者の本店移転登記は司法書士がやって、自治体への本店移転届を行政書士に頼むこともありますね。
誠実先生
誠実先生
学校法人や事業協同組合の役員に変更があった場合には、役員変更の登記を司法書士がして、行政書士が自治体へ変更した旨の届け出をすることもありますね。
六法先生
六法先生
行政書士の業務範囲はとても広いので、帰化申請に強い行政書士、許認可申請に強い行政書士など、専門分野に特化した行政書士が多いイメージですね。こういった場合はこの行政書士に、といった頼み方が多いですね。
電卓先生
電卓先生
実務経験が豊富な行政書士に頼むと、許認可申請がスムーズにいくことが多いですね。司法書士業務をする前段階や後業務で、行政書士が頼りになることがとても多いです。

司法書士と”土地家屋調査士”

誠実先生
誠実先生
宅建士から土地家屋調査士を紹介して欲しいと言われることがあります。現状の登記地目が雑種地の土地に自宅を建てたいといったニーズがある場合には、土地家屋調査士が登記地目を雑種地から宅地へ変更しますし、土地の境界が確定していない場合は、土地を売却する前提として土地家屋調査士に境界確定をお願いすることがあります。
六法先生
六法先生
建物を新築した時は、土地家屋調査士が建物の表題部の登記をして、司法書士が所有権保存登記をしますね。私は実務で新築建物の所有権保存登記をすることが多いので、他士業で一番関わることが多いのは土地家屋調査士ですね。
誠実先生
誠実先生
土地家屋調査士は現地調査が必要な仕事が多いので、地域によって頼む土地家屋調査士を変えることがありますね。あまり遠い場所の調査をお願いするのは申し訳ないので。
情報屋先生
情報屋先生
物件の規模によっても頼み先を変えることがありますね。個人住宅の表題登記ならこの調査士、大規模住宅の表題登記ならこの調査士といった感じで。
六法先生
六法先生
登記申請しに行った時に、法務局で司法書士以外で一番会う士業は土地家屋調査士だね笑。

司法書士と”弁護士”

誠実先生
誠実先生
相続の相談を受けた時に、遺産分割協議で揉めそうな時は弁護士を紹介するね。弁護士からは、遺産分割協議がまとまった後の不動産の相続登記をお願いされることがあるね。
六法先生
六法先生
弁護士とは相続案件で絡むことが多いかも。
誠実先生
誠実先生
相続案件以外にも、離婚による財産分与がまとまった時に、不動産の財産分与による所有権移転登記(ex.元夫名義から元妻名義への変更)を弁護士から頼まれることもあるね。裁判所への提出書類の作成は司法書士も出来ますが、裁判所が関与する案件は、始めから弁護士に頼むという方針の司法書士事務所もあるようですね。
情報屋先生
情報屋先生
相続登記の依頼を受けた時に、相続人の中に成年被後見人がいて、その後見人が弁護士であることも多いですね。
誠実先生
誠実先生
会社の解散登記の依頼を受けた時に清算人に弁護士がなっていたり、破産者所有の物件を任意売却する時に、破産管財人である弁護士が決済の場に立ち会うこともありますね。
電卓先生
電卓先生
自己破産の手続き代理は司法書士も出来ますが、破産管財人には弁護士がなるので、自己破産の相談がきたときは、始めから弁護士を紹介することもありますね。

司法書士と”税理士”

情報屋先生
情報屋先生
税理士の顧問先の企業の役員に変更があった場合に、役員変更登記の紹介を税理士から受けることが結構あります。司法書士から税理士へは、相続の相談があった場合に、相続税の申告を税理士に頼むことがあります。
電卓先生
電卓先生
私は税理士としても働いていますが、相談者が不動産を所有している時は、生前の相続対策や死後の相続手続きとして所有権の名義を変更する時は、司法書士へ登記申請の依頼をしたりしますね。司法書士からは相続税に関する相談を受けることが一番多いですね。
誠実先生
誠実先生
司法書士と税理士は、それぞれの専門分野の話が出た時に、お互い依頼し合う関係ですね。
六法先生
六法先生
電卓先生は税理士の資格も司法書士の資格もお持ちですから、1言うと10分かってくれるので話をしやすいです^^
電卓先生
電卓先生
税理士も戸籍集めや法定相続情報証明を取得できますが、親族相続法については司法書士が詳しかったり、戸籍を見たり法定相続情報一覧図を作成している数も多かったりするので、司法書士に頼むことがありますね。不動産の登記簿謄本を取得するのを司法書士にお願いすることもあります。権利関係が複雑に登記されている不動産の場合、権利関係を把握するために司法書士に相談することもあります。

司法書士と”社会保険労務士”

誠実先生
誠実先生
企業法務をしていると、労働問題について社会保険労務士(以下、社労士)に相談することがありますね。
電卓先生
電卓先生
司法書士の立場として社労士と関わることはあまりないのですが、税理士業務をしていると労務や年金に関することを社労士に相談することが多いですね。
情報屋先生
情報屋先生
会社を設立する時は、設立登記を司法書士、税務関係の手続きを税理士、労務関係の手続きを社労士がすることがありますね。
誠実先生
誠実先生
設立をする時に限らず、法人と関わる際は司法書士・税理士・社労士が連携して動ける体制があると、法人に対して様々な角度から貢献できますね。

司法書士と”公認会計士”

情報屋先生
情報屋先生
法人が合併する時や株式交換をする時等、組織再編をする際に公認会計士がスキームを組んで、司法書士が組織再編の登記をすることがありますね。
誠実先生
誠実先生
法人の資本金の増額/減額するをする時も、法人に対して公認会計士が資本金額を決定するアドバイスをして、資本金の変更登記を司法書士がすることがありますね。
電卓先生
電卓先生
私は公認会計士としても働いていますが、会計業務をする際、法務的な手続きを司法書士に相談したり依頼したりすることがあります。
誠実先生
誠実先生
特例目的会社(spc)には公認会計士が関与していることが多いので、その会社の登記をする時は公認会計士とやりとりすることが多いです。あと、会計監査人設置会社では、公認会計士が会計監査人になるので、書面に公認会計士の押印を貰うことがありますね。

司法書士と”不動産鑑定士”

電卓先生
電卓先生
相続財産に不動産がある場合に、その不動産の鑑定評価を不動産鑑定士に依頼することがありますね。
誠実先生
誠実先生
ただ、不動産鑑定士に依頼するのは大規模物件であることがほとんどですね。
六法先生
六法先生
不動産鑑定士事務所と司法書士事務所を兼ねている事務所もありますね。
電卓先生
電卓先生
不動産に関する訴訟をする際、不動産鑑定士が作成した鑑定評価書を裁判所へ提出することがありますね。

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