司法書士は、簡易裁判所での訴訟代理等関係業務をすることができます。
ただし、この業務が出来るのは、簡裁訴訟代理等能力認定考査(以下、認定考査)に合格した後に、日本司法書士連合会の登録を受けた司法書士(=認定司法書士)のみです。また、認定考査を受けるためには、事前に日本司法書士連合会主催の特別研修を修了する必要があります。
今回は、認定考査合格にむけての勉強について、4人の現役司法書士がざっくばらんに話します。
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認定考査合格に向けての具体的勉強法
情報屋先生本腰を入れて試験勉強を始めたのは、ゴールデンウィークが明けてからでした。試験日は6月の第1週の日曜日だったので、試験までは3週間程の勉強期間がありました。
限られた期間で勉強をして合格するために、まずは勉強計画を立てました。勉強時間は、1日約2時間×3週間(21日)=約42時間で出来ることに勉強範囲を絞ることにしました。
やったのは、①過去問の見直し、②「要件事実ドリル」の通読です。
何がどんな風に出題されるのかを把握するために①過去問の見直しをしました。過去問を見直しする際は、不安なところや曖昧なところ以外は、時間短縮のために問題文を読んで頭で解答するようにし、解答を手で書くことはしませんでした。
過去問を一通り見直して、大体どんな問題が出題されるのかを押さえた上で「要件事実ドリル」を読みました。先に過去問を見ていたおかげで、「要件事実ドリル
」はポイントを掴みながら読めた感じがありました。
認定考査に向けての勉強は、「過去問を1回見て、「要件事実ドリル」を読んだ、以上。」です。
誠実先生私が試験勉強を始めたのは、ゴールデンウィーク明けからです。毎日1日2~3時間、休日にはもうちょっと勉強していたので、合計で50時間程勉強しました。
私はまず「要件事実ドリル」を読みながら「要件事実ドリル
」に収録されている問題を解いた後に、過去問を解きました。過去問を解いた後の見直しの時には、過去問に関連する「要件事実ドリル
」のページを確認しました。
過去問は、最新年度から直近10年分を解きました。出題傾向を掴むためにも、過去問は1度は解いたほうが良いと思います。
電卓先生私が試験勉強を本格的に始めたのは、ゴールデンウィークが明けてからです。日々の仕事の忙しさに波があったので、仕事が忙しくない日に集中して勉強をしていました。
始めに「認定司法書士への道」を通読し、その後に過去15年分の過去問を解きました。過去問を解いて分からなかったり確認したいと思ったところは、「認定司法書士への道
」に戻って確認していました。
倫理の問題対策には、「司法書士 簡裁訴訟代理等関係業務の手引」を読みました。倫理問題は過去問を解いて、「手引
」を読めば解答出来ると思います。
あと、司法書士会で認定考査対策の研修が2回あったので、それに参加しました。
私が勉強したのは以上で、特別研修の時の課題を見直したり、まとめノートを作ったりはしませんでした。
六法先生私は4月中に1週間かけて「認定司法書士への道」を通読しました。その後、過去問を平成23~27年の5年分を1回解きました。
その後は、出題されそうな論点を「認定司法書士への道」で集中して確認しました。5月に入ってからは、仕事の合間のスキマ時間に要件事実を主に確認していました。自宅以外でも確認できるように、要件事実と過去問はスマホに入れて持ち歩いていました。
過去問は、4月に5年分を解いた後は、解くのではなく、”読んで”出題形式と解答パターンを理解していく感じで活用していました。
過去問の入手方法
認定考査の過去問は、日本加除出版から「『第3版 ながめてわかる!司法書士 特別研修 認定考査対策と要件事実の基礎』別冊 司法書士認定考査過去問題・解答集〔第1回~第18回〕」が発売されています。
また例年、司法書士試験合格者が辰巳法律研究所さんに司法書士本試験の記述式試験の開示請求答案を送ると、認定考査の過去問を頂けます。
参考:辰巳法律研究所さんの「平成30年度試験の開示請求答案募集のご案内」ページ
※今年の情報は、辰巳法律研究所さんの公式ページでご確認ください。
情報屋先生と誠実先生は「要件事実ドリル」で勉強しました。
電卓先生と六法先生は「認定司法書士への道」で勉強しました。
倫理問題の対策には「司法書士 簡裁訴訟代理等関係業務の手引」がおすすめです。















